消費を通じて社会的な課題の解決を狙うことができる商品・サービスをソーシャル・プロダクトと呼ばれる。近年、消費者はオーガニック商品、環境配慮型商品、フェアトレード商品等を通じて、社会活動を支援する消費スタイルが定着しつつある。
消費者庁の2020年消費者意識調査によると、エシカル商品・サービスの「購入意向あり」が81.2%、「購入経験あり」は39.7%となり、2016年度調査と比較して「購入意向あり(計)」は19.4ポイント上昇している。
エシカル消費に関連する言葉の認知状況
同調査によると、「エコ」の認知度が最も高く72.6%、次いで「ロハス」「フェアトレード」の順となっている。「倫理的消費(エシカル消費)」、「エシカル」は、他のエシカル消費に関連する言葉と比較して認知度は低いが、2016年度調査と比較すると、3年間で認知度がそれぞれ2倍以上に上昇している。
エシカル商品・サービス購入金額
調査対象全体の53.3%が、エシカル消費に繋がる「食料品」について「3%以上」割高であっても購入すると回答
同52.1%が、エシカル消費に繋がる「衣料品」について「3%以上」割高であっても購入すると回答
同50.9%が、エシカル消費に繋がる「その他生活用品」について「3%以上」割高であっても購入すると回答

関心を持っている課題・活動
関心を持っている課題・活動として、「環境保全」を挙げた人が同調査対象の60.6%と最も高く、次いで「子ども支援」、「高齢者・障がい者支援」、「まちづくり」で、いずれも30%を超えた。

出典) 「倫理的消費(エシカル消費)」に関する消費者意識調査報告書 2020年2月28日
カーボンクレジット商品を利用しながら、手軽にCO2削減と地域の活性化に貢献
消費者がカーボンクレジット付き商品を購入することで、日常生活において避けられない温室効果ガス排出量の削減はもちろんのこと、森林保全事業や地域社会の活性化、SDGs活動につながるプロジェクトの資金調達への貢献が可能になる。これは排出削減や吸収プロジェクトを支援し、トータルの排出量の埋め合わせ(オフセット)につながるアクションであり、商品を利用しながら、手軽にCO2削減と地域の活性化に貢献できる仕組みである。