ESGの取組は売上増加やコスト低減に貢献


ESG について積極的に考え、行動することの重要性は、最近益々高まっています。ESGに関して強力な訴求力があれば、それは事業の価値創出に大きく貢献します。日本においては、数多くの主体がこうした傾向を加速させている。


ESGの構成要素のうち、E は環境 (Environment)を意味し、企業が消費するエネルギー、資源、排出する二酸化炭素や廃棄物に加え、これらの活動が結果的に生物に及ぼす気候変動を含めたすべての影響などが含まれます。そこで、カーボン・ニュートラルやカーボン・オフセットをはじめ、環境面の取り組みにおいて積極的な動きを見せ、環境に配慮した行動を取り入れることが重要です。


しかし、ESG 面での訴求力がどのようにして価値創造に結びつくかを説明することは容易ではないと言われています。ESGに関する訴求力が大きければ、価値創出が可能になる複数のメリットを紹介します。

  • 売上増加:ESGに関する訴求力は、企業が新市場に参入、または、進出領域を拡張する上で有力な助けとなります。ESG は、消費者の志向にも影響を及ぼします。マッキンゼーが行った調査によると、顧客はより環境に優しい商品のために、70%を超える消費者は現在よりも5%高い価格を支払っても良いと、今よりも多くの金額を支払う意思があるということが分かっています。

  • コスト低減:ESGに関する取り組みは、大幅なコスト低減にも貢献します。マッキンゼーの調査は、最大で運営費用を60% 抑制することに成功した例も上がっています。

  • 社員生産性の向上:ESGに関する強力な訴求力は、企業が優秀な人材を惹きつけ、維持する上でも有効な助けとなります。さらに、ESG意識を持たせることで、社員のモチベーションを上げ、全体の生産性向上にもつながります。

企業がESGについて強力な訴求力を持つことが、長期的な企業の成功を実現する上で非常に有効な手段であることを投資家や経営者も認識したからに他ならない。日本におけるサステナブル投資は2.2兆ドル規模に達しており、2016年から2018年にかけては4倍に急増しています。ESG投資フローの規模の大きさは、ESG投資が一過性の流行でないことを示しています。


Source: ESG経営から育む価値創造の5つの方向性, McKinsey & Company