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カーボンオフセット企画のポイント

近年、製造業、小売業、サービス業を中心にカーボン・オフセットの付加価値を付与することよって、新規顧客や販路を獲得する事例が増えてきた。さらにより多くの企業の取組みが進むよう、カーボン・オフセットの企画におけるポイントを取りまとめる。


■クレジット調達

  • 商品・サービス型は、日用品・食料品の製造過程等の排出量を計算しても数百kg~数㎏-CO2/商品が基本となる。

  • 消費者や来場者の日常生活に伴う排出量をオフセットする場合は、数kg~数十kg-CO2/人のクレジットが必要となる。

  • イベントのカーボン・オフセットに必要なクレジットは、概ね数トンCO2~数10トンCO2程度となる。

  • カーボン・ニュートラルは、企業または事業所のGHG排出量全量をオフセットするため、数千トン~数万トン程度のクレジットが必要となる。

■排出量算定が不安、またはコスト負担が心配な場合

  • 商品・サービスを対象としたケースでも排出量の算定が不安である場合、算定不要なクレジット付商品・サービスや寄付型オフセットの企画がある。

  • コスト負担を転嫁するため、顧客にクレジットの価値を移転するクレジット付商品・サービスの企画がある。

■消費者に解りやすい商品説明

  • 何のためにやるのか、この商品を買うとどのような効果があるのかを簡潔に解りやすく説明することが重要である。 

  • 情報公開方法:ポスター、パンフレット、ステッカー等

■活用例

  • プログラム名:ブランシュたかやま:カーボン・オフセット教室

  • 実施内容:新規オープンするスキー場において、来場される顧客5,000名の自宅から施設までの移動に伴う環境負荷の一部(4kgCO2)をカーボン・オフセットする。

  • 宣伝方法:1人4kgをオフセットした「カーボン・オフセットステッカー」を配布する

  • リピート客促進:夏のブランシュにも、カーボン・オフセットとエコ教室を実施し、参加者に環境保全の知識を学んで頂く。

このように、カーボン・クレジットの取組により、企業のCSR活動や企業イメージ・売上の向上が期待される。

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