当社は、高品質なカーボン・クレジットを取り扱い、下記のICROA(International Carbon Reduction & offset Alliance)に定義されている品質基準を適用した認証機関やプロジェクトのクレジットを取引している。
基準 | 概要 |
Real (実際性) | 全ての排出削減・除去及びプロジェクト活動は、真に行われたことが証明されなければならない。 |
Measurable (測定可能性) | 全ての排出削減・除去は、信頼できる排出ベースラインに対して、認められた測定ツールを使用して 定量化されなければならない。 |
Permanent (永続性) | ・カーボンクレジットは、恒久的な排出削減と除去を表すものでなければならない。 ・プロジェクトに可逆性リスクがある場合、少なくとも、リスクを最小限に抑えるための適切な保護手段を講じ、 逆転(漏洩)が発生した場合に備えた保証メカニズムを導入する必要がある。 ・なお、国際的に認められている永続性基準年数は100年間である。 |
Additional (追加性) | ・ プロジェクトベースの排出削減・除去は、そのプロジェクトが実施されなかった場合に発生したであろう 追加的なものではなければならない。 ・ カーボンファイナンスが利用できなければプロジェクトは行われなかったことを実証しなければならない。 |
Independently verified (独立した検証) | 全ての排出削減・除去は、認定された独立した第三者検証者によって検証されなければならない。 |
Unique (二重カウント防止) | ・ 排出削減・除去換算量1トンは、カーボンクレジット1単位と関連付ける必要がある。 ・ カーボンクレジットは、独立したレジストリーで管理され、無効化・償却されなければならない。 |
現在、同基準を満たすとされている制度は、Gold Standardをはじめ、CDM、CAR、JI、VCS、ACR、Emissions Reduction Fund (ERF) of the Australian Government、UK Woodland Carbon Code (WCC)、Architecture for REDD+ Transactions (ART) The REDD+ Environmental Excellence Standard (TREES)、Global Carbon Council (GCC)の10制度がある。
クレジット需要の高まりとともに、低品質なカーボンクレジットに伴うリスクがあ理、クレジットの購入者にとって、オフセットに使用可能な信頼できるクレジット(高品質なカーボンクレジット)を特定することが重要である。
(出所)「カーボンニュートラルの実現に向けた カーボン・クレジットの適切な活用のための環境整備に関する検討会」より作成