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自主的炭素市場について

2020年の炭素市場の取引規模は4億7300万ドルに達し、2012年以来、年間最高額となった。さらに2021年8月31日の時点で、市場取引額はすでに7億4,800万ドルを超え、今年は10億ドルを超える過去最高の年間取引額となる可能性があると予測される。



自主的炭素市場の取引量は,2020 年に188 MtCO2 という記録的な量に達し、2019年に比べて80%の増加であり、新型コロナパンデミックの被害にもかかわらず、2021年8月末までには2020年を27%上回る239 MtCO2eに達している。



新規プロジェクトの登録とクレジットの発行が急増しているため、クレジットの発行量(issuances)が、クレジットの償却(retirements)を大幅に上回る。このようにクレジットの需要より供給が多いため、取引価格が全般的に上昇しているが、期待されているほど急激には上昇していないと言われている。


また、カテゴリー別の発行と償却の内訳を見ると、植林と再生可能エネルギープロジェクトが発行されるクレジットの大半を占めることが判明した。この2つのカテゴリーを合わせると2021年のクレジットの88%を占めている。今後この2つのカテゴリーで占められた取引が続くことが予想される。


Source: ECOSYSTEM MARKETPLACE INSIGHTS REPORT Markets in Motion, State of the Voluntary Carbon Market 2021, Installment 1, issued by Ecosystem Marketplace


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