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イベント開催における脱炭素施策

近年、気候変動の深刻化に伴い、あらゆる産業セクターで脱炭素化への取り組みが急速に拡大している。イベント産業もその例外ではなく、展示会、コンサート、会議、イベントなどの開催において、環境への影響を最小限に抑える取り組みが世界中で進められている。

イベント開催には、企画、準備、設営、運営、参加者の移動、撤収など、多くの活動や物品・サービスの調達が必要である。環境問題への関心が高まる中、消費者も企業やイベントがどのように環境に配慮しているかを重視するようになっている。そのため、環境負荷の少ない物品やサービスへの切り替えを含め、環境負荷の低減に向けた取り組みがますます重要となっている。

イベント脱炭素

環境に配慮した取組み

  • 紙・紙製品:

    • 紙の使用量の削減に努め、使用する紙は可能な限り古紙パルプ配合率の高い紙を使用すること。

    • バージンパルプを使用する場合は、原料となる原木の合法性が確認されたものであること。

  • 木材・木材製品:

    • 間伐材、合板・製材工場から発生する端材等の残材、林地残材、小径木等を優先的に使用すること。

    • 間伐材及び間伐材を除く上記以外の材にあっては、原木の合法性が確認された材を使用すること。

    • 木材加工品等については、設計段階から、リデュース、リユース、リサイクルの優先順位を考慮したものであること。

  • プラスチック・プラスチック製品:

    • リデュース、リユース、リサイクルの優先順位を基本とし、可能な限り廃棄物を発生しないものを選択すること。

    • プラスチックの使用に当たっては、用途・目的に応じ、他の素材やより環境負荷の低い種類のプラスチックへの代替等について考慮すること。

  • 繊維・繊維製品:

    • リデュース、リユース、リサイクルの優先順位を基本とし、可能な限り廃棄物の削減に資するものであること。

  • 包装材:

    • 設計段階から不使用、リデュース、リユース、リサイクルの優先順位を考慮し、廃棄時の環境負荷を可能な限り削減すること。

  • 輸送・配送:

    • 環境負荷の低減を考慮した輸送計画に基づき、輸送手段、車両の変更、燃料の代替等により輸送における省エネルギー、低炭素化が図られること。

  • 冷媒・断熱材:

    • フロン排出抑制法の対象製品は、地球温暖化係数の目標値を達成すること。

    • それ以外の製品についても、ノンフロン又は低GWP の冷媒・断熱材を使用すること。

    • フロン排出抑制法に定める第一種特定製品については、機器の取扱いに当たって破損、フロン類の漏えいのないこと。

  • エネルギー:

    • 事前にイベントで使用するエネルギーの種類について把握し、可能な限り温室効果ガス排出量が少ないものを選択する。併せて、エネルギー使用量削減に向けた取組を行う。

  • 会場:

    • 会場の選定に当たっては、既存の施設の利用を優先すること。また、持続可能性に係る方針が策定されている会場を選定すること。

    • 人の移動に伴う環境負荷を削減するため、開催地及び会場の選定に当たっては、公共交通機関の利便性及びエネルギー使用の削減への取組を考慮すること。

    • 新設、仮設を行う場合には、自然環境や生物などへの影響、騒音、振動等を最小限にとどめ、資材等の再利用が図られるよう配慮すること。

  • 宿泊施設:

    • 関係者や参加者の宿泊施設を指定又は推薦する場合は、環境への配慮に組織的に取組む施設であること。

    • エネルギーの使用削減、食品ロスを含む廃棄物の排出抑制に取組む施設であること。

    • 人の移動に伴う環境負荷を削減するため、公共交通機関の利便性の高い施設であること。

  • 印刷物・印刷サービス:

    • 企画段階から、印刷物の削減等、環境負荷低減を考慮した上で、作成する印刷物については、再生材料又は合法的かつ持続可能な原料を使用したリサイクル対応型印刷物を製作する。

  • エネルギー使用機器:

    • 可能な限り既存のものを活用し、買取ではなくリース・レンタルを利用すること。

    • 買取の場合は、エネルギー消費効率の高い製品を選択し、必要以上の機能のものは避けること。

    • 同等の機能を持つ製品は、消費電力の低い、エネルギー消費効率の高い機器を選択すること。

  • 備品・什器・機器類:

    • 可能な限り既存のものを活用し、買取ではなくリース・レンタルを利用すること。

    • 買取の場合は、イベント終了後に別のイベント等で活用されるよう、事前に手続きすること。

    • 特に大型の製品は、輸送負荷を考慮し、可能な限り近距離の事業者等から調達すること。

    • 新規に当該イベント向けに調達する場合は、汎用性の高いものを選択すること。

  • ケータリング・レストラン:

    • 食品廃棄物の削減、飲料・食事等の提供時におけるワンウエイのプラスチック製の容器等の使用の削減、輸送負荷の低減を図り、利用者に対する環境配慮の普及・啓発に資する取組を行う。

  • 廃棄物:

    • 廃棄物の収集運搬、中間処理、最終処分の各処理段階において、温室効果ガス等の排出削減及び大気・水・土壌・騒音・振動等の保全に取り組んでいること。


※株式会社テックシンカーは、イベント開催の脱炭素化の推進とカーボンオフセットを支援しております。

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